発端はこのツイート
こんなアホみたいな試験で京大に入れるの「女子枠」じゃなくてちゃんと「障がい者枠」って明記した方がいいだろ。 pic.twitter.com/ZPAPc2BOHv
— ひよこ (@3F9XXmF5o719520) November 3, 2024
この問題を見た時、少なくとも俺には(仮に自身が女性であったとしても)難しい試験だと確信しました。
多くの高校生はこの入試に挑戦する土俵にすら立てないはずです。女性だからというジョークではないです。
詳しい内容はここ。
共通テストの成績も求められることは御存知の通り。
問題はそこではありません。
サンプル問題の
2) あなた自身が勉強したことや体験したことを具体的に紹介する
この一文がキーポイントです。
これが何に紐づいているかというと 提出書類様式 | 京都大学 の学びの報告書です。理学部地学向けの学びの報告書の様式は2024/11/5の時点で存在しませんが、例として生物科学の様式を見ると
学びの活動と達成したこと
熱心に取り組んだ課外活動
を書く必要があります。
さて、学びの活動とは何でしょう。
学校のテストや模試で好成績を収めること?
全然違います。
学びの活動が何かを調べるには……
合格者の名前をググって調べれば良い!!
👁️👁️見つけた!
KU2022_page_14_23-25a4beca4c36657ce5814ac7af477450.pdf
「学びの報告書」に「顕著な活動歴」を書く時も「私がやってきた課外活動やちょっとしたポスター発表、科学の甲子園に参加程度のことは“顕著”とは言えないのでは?」と不安に感じたこともありましたが
はい。
「ポスター発表や科学の甲子園に参加する」などが、学びの活動です。
これを踏まえると、学びの活動とは……
ポスター発表した、科学の甲子園に参加した。
それに準ずるレベルを考えると、日本学生科学賞で発表した、(受験したい入試に合わせた科目の)科学オリンピックで好成績を収めた、などが挙げられると思います。
おわかりいただけたでしょうか。
これがスタートラインです。この辺の学びの活動ができていない人には、そもそも挑戦権がありません。間違いなく負け試合になります。ペーパーテストがどんなに好成績の人でも、研究活動を始めとする「学びの活動」をしていない人は最初からこの試験に挑めません。
果たして、この条件を満たしている高校生は何人居るのでしょうか?
もしあなたがこの試験を受けるつもりなら、学びの活動を今から始めてください。発表できるレベルの研究成果を上げるには時間が必要です。
さて、本題です。
試験攻略法です。
試験問題のテーマをざっくり分析すると、
高校生向けの動画を、オンラインで公開して、科学トピックを分かりやすく伝える。
となります。
この試験問題って何かモデルが有るのでは? と思って調べたら、これですね。
その例は
京都大学 高大連携 学びコーディネーター事業 「身近だけど意外と知らない?コウモリについて知ろう」 - YouTube
京都大学 高大連携 学びコーディネーター事業 「『景観』視点で考える!SDGsな都市・まちづくり」
この辺ですね。
つまりですね、
「博士後期課程の学生がやってることの一端を高校生に即興でやらせよう」
という、極めて鬼畜な試験内容です。
勿論、クオリティは手加減されて評価されるでしょうが。
もう少し内容を噛み砕くと、
1幕から3幕まである、それぞれ600字、幕と留意点を対応せずとも良い。
では、構成の例を考えてみましょう。
1幕…導入・課題の提示 (トピックの解説、視聴者の関心)
2幕…解決に向けた取り組み(トピックに関連する自身の学びの活動の解説)
3幕…解決に向けた取り組み・結論(国内外の研究事例・将来の展望)
こんな感じで各600字、計1800字でまとめたら良いんじゃないでしょうか。
これをクリアできると思えるなら是非挑戦しましょう。
これを、試験本番に何も見ず、決められた時間で書き切る練習をしましょう。
一般論として、
関心のあるトピックは何か。
そのトピックの課題は何か。
トピックについてインプットしてアウトプットした。
その成果をシェアした。
そのトピックのリードオフマンは誰で、何をしているか。
この辺りをまとめておくと有用なはずです。
がんばってくださいね。
攻略法などと書きましたが、この方法で京都大学に合格したわけではないです。タイトル詐欺かもしれません
ただ、全く詐欺ではなく、自分が合格したAO入試でやったことに近い内容でしたのでセーフ。セーフなんだよ!
以下がその内容です。
試験前日の夜、自分がやってきた研究(中学で学生科学賞に出したやつ、高校で総合文化祭に出したやつ。いずれも別のテーマ)の紙芝居を作って、それを面接本番で披露しました。
生物学オリンピックの国内予選で成績優秀賞を取ったことをアピールし、学業成績を保証しました。
ヒマラヤスギの下に草が生えないのは、葉から生じるアレロパシー以前に雨が当たらず水がないからではと考え、落ち葉を一箇所に集めて塊を作り毎日水を掛けた。その結果、落ち葉の塊にダンゴムシやシロアリなどの分解者が集まるようになり、植物も生えてきた。アレロパシーも永続するわけじゃない。という部活動の一部を紹介した。(2 sakai1.pdf ヒマラヤスギのアレロパシーの研究は奈良女子大の酒井先生が詳しそうです。先生、どう思いますか)
随分と昔のことなので覚えてるのはこれくらいですが、攻略するうえでの参考にはなるはずです。参考にしろ!
以上!
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