8/2 8/5 と連続して日経平均急落
翌日 8/6 に急回復を見せるも勢いは弱く完全に戻すには至らなかった。
この数日間で、過去最大規模の上昇幅、下落幅を記録し、歴史的な局面だったことは間違いない。
さて、なぜ急落したのか。
これ実は誰も分かってなくて、Twitter上でも憶測が飛び交っています。
急落の理由は単純ではなく複合的だからでしょう。
いくつか理由をピックアップしていきましょう。
1. 日銀の利上げ
金融株が最大の打撃を受けた。同セクターは7月31日の利上げ後に値上がりし、東証33業種の銀行業指数は4.7%高となったが、2日には11%安と急落した。三菱UFJフィナンシャル・グループは、1日に発表した4-6月期(第1四半期)の純利益がアナリスト予想を上回ったにもかかわらず、2日に12%下落。同様に、みずほフィナンシャルグループも利益が市場予想を上回ったものの、11%下げた。利益が市場予想を下回った大和証券グループ本社の株価は19%下落した。銀行株だけでなく為替にも影響を与えますし、円高基調になれば円安で恩恵を受けていた企業業績が悪くなります。トヨタ株も大幅減でしたね。
あるいは株というリスクを取らなくても金利分で安定的に増える(微々たるものだが)ので現金比率を上げるために売る、という心理もなくはない(投資家の人そこまで考えてないと思うよ)。
2. 米国の景気後退
サーム氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、7月雇用統計で失業率が予想外に上昇したことについて「失業率のこうした上昇は、過去においてはリセッションの初期と整合的だった」と発言。「その状況にはないかもしれないが、その状況に不快なほど近づきつつある」と語った。 同統計で非農業部門雇用者数は伸びが著しく鈍化し、失業率は4.3%に上昇した。失業率の3カ月移動平均が過去12カ月の最低値より0.5ポイント以上高くなった場合、景気後退入りの可能性が高いという、いわゆる「サーム・ルール」が発動した。日本と米国は経済的にも結びつきが大きいので米国経済の調子が悪いと日本経済の調子も悪くなるのでは? との懸念が生まれます。
為替も結構動きましたね。また、半導体関連株が結構ダメージを受けていて、半導体産業を目論む日本へのダメージを考えると……。先行き不安になりますね。
3. 追証!追証!追証!
東京証券取引所によると、個人投資家の信用買い残高は7月26日時点で4兆9809億円と3週連続で増加。国内外の経済やテクノロジーセクターを中心とした企業業績に対する楽観的な見方から18年ぶりの高水準に膨らんでいた。その後、労働関連統計の低調などから米国景気の先行きが不安視され始めたほか、日本銀行の追加利上げ決定で流動性相場の変調も意識され、日本株相場は一気に崩れている。 信用取引の買い方にとって株価が予想以上に下げた場合、追加で担保を差し入れられなければ、ポジションを解消せざるを得なくなる。7月26日時点の信用買い方の評価損益率はマイナス9.4%。個人が好んで買う値がさ半導体関連株などのパフォーマンスが7月中旬以降さえず、今年最悪にまで落ち込んでいたが、さらに悪化している可能性は高い。一般的に、マイナス10%を下回ると追い証が発生すると言われる。ヤメテクレメンス(切実)
いや信用取引なんてやってないんですけどね。
損切りやパニック売りが嵩んだ、この機会に空売りを仕掛けた、いろいろな人が居たのでしょう。これは市場の「中」の話になります。なあ日銀ちゃん、お前ETF売ってねえよな?
材料がないのに下落してる日ありますよね。そういう日は日銀やGPIFが売りに出してるという噂。どうかなあ。
4. キャリートレード
影響が大きかったと見られるのがキャリートレードの急激な巻き戻し。キャリートレードは日本円やスイスフランなど低金利の通貨で調達した資金を高利回りの資産に投資する手法。円は対ドルで1カ月前に付けた38年ぶりの安値から11%も急騰し、投資家は不意を突かれた。 ブルーベイ・アセット・マネジメントのマーク・ダウディング最高投資責任者は「当社の見立てによると、この(売りの)多くはポジションの手じまいによるものだ。端緒となったのは外為と円で、多数のマクロファンドが想定と異なる相場の流れに直面し、損切り注文が発動された」と説明。「われわれの見解では、(米経済の)ハードランディングを示すデータはない」と述べた。まあ簡単に言えば数字で遊んでるやつがいるっつーこった。おそらく急落の直接的原因はこれだと思う。 ただ、このタイミングでやった理由が外的要因である利上げと米国の景気後退なんじゃねえかな。
そして今日 8/6 過去最大の上昇となった。
東証3400円超高、マネー急速に巻き戻し 前日のパニックから一転
日経平均は反発で寄り付いた後も急速に上値を伸ばし、一時3400円を超えて上昇、3万4000円台を回復した。4451円安と1日として過去最大の下落幅を記録した前日から様相が一変した。 5日の米国市場は景気への不安で株が下げたものの、注目されていた7月の非製造業総合指数(PMI)が改善し、金利が落ち着きを取り戻した。断言します。 明日は下落相場です。
相場の荒波に負けないようにするにはどうするか。
めちゃくちゃ簡単です。
◎余剰資金でやること。
◎分散、長期、積立 の王道を貫くこと
マジでこの2つだけです。他には何も要りません。
これを実践しているのが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)です。
年金が投資で増えているって知ってましたか? 2001年から2023年の間に153兆円増やしています。
絶対負けられない戦いを強いられているGPIFは、日本株式:日本債券:外国株式:外国債券を1:1:1:1(25%ずつ)保有するように投資しています。このバランスが崩れないように売買を繰り返しているのです。
しかしこれを個人でやろうと思っても、つみたて投資枠に債券がありません(なんでだ?)。なので、バランスファンドを積み立てる必要があります。これはGPIFに似た構成のようですね。(信託報酬高くねえか?)
まあ何にせよ、余剰資金で、分散、長期、積立を実践すれば相場の急変なんて何も怖くありません。下落したときに買えないのなら資産を増やすことはできません。恐れずに、積立を続けていきましょう。
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